新型コロナウイルスワクチンの基本の『き』
まず、接種を受けるかどうかは、真偽不明の情報に惑わされず、信頼できる情報源の科学的データに基づいて冷静に判断しましょう。
心配な人は接種前の予診時に医師とよく相談する方がいいと思います。
2月17日から新型コロナウイルスのワクチン接種が、
先立って国立病院など100カ所の医療従事者を対象にはじまりました。
次いで3月中旬に他の医療従事者、
65歳以上の高齢者は4月1日からの開始を目指しています。
高齢者の次に、基礎疾患(慢性呼吸器疾患や心臓病、糖尿病、肥満など14種類)がある人
高齢者施設の職員等という予定です。
一般への接種開始時期は未定です。
そもそもワクチンに関する情報のおさらいをしてみます。
◆ファイザー製ワクチンだそうです。
ファイザー製ワクチンは、「RNAワクチン」と呼ばれる種類で、接種すると体内に新型コロナのたんぱく質が作られ、それに対する抗体などができて免疫(抵抗力)を獲得する仕組みとか。
メッセンジャーRNAワクチン等の解説動画を公開しました。ぜひご覧ください。#新型コロナワクチン pic.twitter.com/qufwXKpoov
— 首相官邸(新型コロナワクチン情報) (@kantei_vaccine) February 12, 2021
◆接種の対象は?
16歳以上の全国民で、外国人も対象です。ただし、過去にワクチンの成分で強いアレルギー反応「アナフィラキシーショック」が起きた人は対象外だとか。
◆子ども、妊婦、高齢者など接種の対象に制限は?
16歳未満の子どもは対象外です。
妊婦さんは、危険性>ワクチン効果ということなので、医師が判断した場合にのみ接種可。
体が弱い高齢者も、医師が問題がないと判断されれば接種できますが、接種後の健康状態を十分に観察することが必要だとか。
◆接種費用はいくら掛かる?
国が負担するため無料だとか。
◆ぶっちゃっけワクチンは効くの?
ファイザー社の臨床試験では、95%の予防効果が確認されました。
ワクチンを接種した人の発症者数と、接種しなかった人の発症者数を比較すると、
ワクチンを接種した人の数はしなかった人の5%にとどまりました。
発症率が95%下がった計算になります。
接種が広く進めば、人口の大半が免疫を持つ「集団免疫」による流行の収束が期待されますが、ただワクチンが感染すること自体を防ぐかどうかや、効果がどのくらいの期間続くかなどは分かっていません。
◆結局安全?副反応は?
接種部位の痛みなどはあり得ますが、重篤な副反応はほとんどないとされています。治験参加者のうち、接種部位の痛みが66~83%、疲労感が34~59%、頭痛が25~52%で報告されました。これは、インフルエンザワクチンより多く程度も強いですが、肺炎球菌ワクチンに比べると大きな差はないと専門医はみています。米疾病対策センター(CDC)によると、アナフィラキシーショックは接種約20万回に1回見られたといいます。接種後も会場にとどまり、すぐに治療を受ければ回復可能です。
情報として、新型コロナのワクチンの副反応はペニシリンと比較したらずっと少なく、インフルエンザワクチンと比べても大差ないレベル。副反応のことばかりを気にするのではなく、ワクチン接種しないことのリスクも認識したうえで判断すべき。
と内科専門医の情報もあります。
※ちなみに、『副作用』と『副反応』の違いは、
『副作用』は、ワクチンを含む医薬品や手術などの医療行為に関連して使用されます。
『副反応』は、ワクチン接種に関連したことがらに限定して使用されます。
◆接種回数は?
3週間の間隔を空けて2回接種します。
◆絶対打たなきゃ駄目?
国民は接種を受けるよう努めなければならないという「努力義務」となっています。
接種を受けるかどうか最終的に決めるのは本人(または保護者)となります。
ちなみに、
新型コロナウイルスの感染対策で、マスクを2枚重ねて着用する動きが広がっています。専門家はおしゃれや肌荒れ対策の使用には理解を示した上で、「重ねても2倍の効果になることはない」とくぎを刺します。https://t.co/Gr2hOElR25
— 時事ドットコム(時事通信ニュース) (@jijicom) February 9, 2021