TFCC損傷

こんにちは!!

 

今日は『TFCC損傷』について

TFCC損傷とは
TFCC損傷とは、転倒して手をついたり、バトミントンやテニスなど繰り返し手首をねじる動作をしたりして生じる手首の障害です。
TFCC損傷は、「三角線維軟骨複合体損傷(Triangular Fibrocartilage Complex損傷)」の略です。
また、手関節捻挫と呼称される場合もあります。

発症すると、腕をひねったり手首を小指側に曲げたりすることで、痛みを感じるようになります。治療では、サポーターを巻いたり、運動を制限したりすることで、局所の安静を保ちます。

 

原因
転倒して手をついたり、手首をひねったりするような動作を繰り返すことにより、手首を構成する三角線維軟骨複合体という組織が損傷を受け、TFCC損傷を発症します。
また衝突やスポーツ中の怪我、交通事故などによって生じます。
損傷の背景に、加齢による変性や、生まれつき橈骨よりも尺骨の方が長いことによって、TFCCが傷つきやすい素因があって損傷することがあります。
また、スポーツや仕事でのオーバーユース(使いすぎ)によって、1回の大きな外傷ではなく、繰り返しの外力によって損傷するようなこともあります。

 

症状は?
TFCC損傷部位によって異なりますが、共通の症状は尺側(小指側)の痛みです。
診察による身体所見としては、軟骨成分の損傷の場合は手首を小指側に傾けたときに誘発される痛み、靱帯成分の損傷では遠位橈尺関節の不安定性が特徴的です。
腕をひねったり手首を小指側に曲げたりすると、手首に痛みが生じます。
たとえば、ドアノブを回したり、車のキーを回したりするときに痛みが誘発されます。
特に、手首のなかでも「尺骨茎状突起」と呼ばれる小指側に当たる場所に、局所的に痛みが生じるのが特徴です。
安静にしているときに痛みを感じることは、重症例以外ではあまりありません。

 

治療方法
関節不安定性が強くない場合には、まず保存的治療を試みます。
軟骨成分の損傷の場合は手首を小指側に傾けないようなテーピング、サポーターなどを、靱帯成分の損傷の場合は遠位橈尺関節が安定するようなサポーターを用います。

1,保存的療法
サポーターを巻いたり、運動を制限したりすることで局所の安静を図ります。
痛みが強い場合には、局所麻酔剤入りのステロイドを注射することもあります。
こうした治療により、数か月で治癒します。

 

2,手術療法
保存的療法で痛みが軽減しないときには手術療法が検討されます。
手術は内視鏡*を使って行います。TFCC損傷の場合、損傷の部位が深い場所にあり、組織も小さいため、切開による手術よりも術野(手術を行うときの視野)がよく見えるためです。
病変部位を正確に評価することが可能となるため、最終的な診断を行うことも可能です。

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