モートン病

こんにちは!!

今回は『モートン病』についてです!

ートン病とは??
男性に比べて中年以降の女性に起こりやすい疾患です。
以前は欧米に多い疾患と言われていましたが、外反母趾と同様に、生活の欧米化やこの疾患の認識が広まったことにより、最近では日本でも増加傾向にあります。
年齢を重ねていきますと、徐々に足の変形(扁平足や足の横幅が広くなる開張足など)を生じてきます。
それに加えて、中腰での作業、つま先立ちの格好を長時間行う、ランニングを頑張りすぎる、ハイヒールの常用などによって、足趾(足の指)に行く神経が圧迫されやすくなります。
足趾の付け根の関節(MTP関節:中足趾節関節)には、隣り合う中足骨どうしをつないでいる靱帯(深横中足靱帯)があります。そのすぐ足底部(足の裏側)を神経が通過するため、この靱 帯と地面の間で圧迫されて生じる神経障害です。
圧迫部の近くには仮性神経腫といわれる、痛みのある塊が形成されることもあります。

原因は?
自分の足のサイズに合っていない靴を履くことで、足が圧迫され神経まで圧迫されてしまいます。
幅の狭い靴やハイヒールなどを履くことが多い方になりやすい傾向です。
他には外反母趾や扁平足、開帳足などの他の足の症状を併発している方にもなりやすいです。
これは足の親指の付け根辺りから小指までにかけてのアーチか土踏まずのアーチが正常でない可能性があるためです。

 

症状は?
個人差はありますが、第3-4趾間(第3趾(中指)と4趾(薬指)の向かい合う側)のしびれ、痛み、焼けつくような感じなどの神経症状が出現します。
足趾のつけ根の裏側に小さな痛みのある瘤のような塊(仮性神経腫)を訴えて来院することもあります。
障害部位は、第3- 4趾間に最も多く、第2-3、4-5趾間のこともあります。
また、時にはふくらはぎあたりまで痛みが及ぶことがあります。

治療方法
モートン病の治療法は、他の足の痛みと一緒で靴が合っていなかったりすることにより痛みを生じるので、ハイヒールや幅の狭い靴など窮屈な靴をなるべく履かないようにしましょう。
外反母趾のページで開帳足のことを書いていますがモートン病でも開帳足は原因のひとつと考えられていますので、ぺたぺた歩きの方は改善しましょう。
またインソールなどを使っての足の矯正も効果的と言われています。

痛み止めなどの注射を何回か行うと改善することもあります。3か月ほど様子を見て症状が回復しないものでは、手術が必要になることもあります。

保存療法(手術しない治療法)
痛みのある部位の安静(つま先立ちなど痛みの出る動作は控えること、作業時の足の格好に注意すること、ハイヒールの禁止など)、消炎鎮痛剤の内服、足底挿板、運動療法、ブロック注射などがあります。

 

手術療法
手術としては、神経の圧迫を除く手術、傷んだ神経を取り除く手術があります。神経剥離、神経腫摘出、深横中足靱帯を切り離す手術などです。
神経を取り除く手術の方が多いようです。
手術では傷んだ神経を取り除くわけですから、その先の感覚はなくなります。
時には強い違和感を残すことがありますが、徐々に軽くなっていくようです。手術するには入院が必要です。
約1週間程度の入院で、つま先当たりに痛みがある間は踵をついて歩行します。
術後2週間程度で痛みも和らぎ、つま先にも体重をかけて歩くことができるようです。

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 * が付いている欄は必須項目です

前の記事

緋色の弾丸