よくある質問 『運動で健康になることを阻む「6つの誤解」』

 体を動かす習慣のない人はどれくらいいるでしょう?

 

WHO(世界保健機関)の調査によると、2016年現在、日本では成人男性の33.8%、女性は37%が運動不足と報告されています。(調査対象168カ国の平均では、男性は23.4%、女性は31.7%が運動不足)。
そしてWHOでは、運動不足によって、糖尿病や心血管疾患、がんや認知症などにかかるリスクが高くなると警告しています。

 

誤解 1
筋トレをすると腕・脚が太くなりませんか?

『筋トレをすると腕・脚が太くなるでしょ?』
と女性からよく質問されることがあります。

 

結論から言うと、

 

ふつうの筋トレでは腕・脚が太くなることはあり得ません。

 

 女性は男性ホルモンが少ないので、筋トレによって筋肉を肥大させるのは、かな~り難しいのです。

 

男性ホルモンが少ない女性が筋肉を太くさせるには、負荷が非常に高いトレーニングが必要になります。

 

誤解 2
脚がむくみやすいので運動したくありません

いや、寧ろしてください!(笑)

 

実は、筋力が不足していることが、脚のむくみを引き起こしているのですから。

 

脚がむくみやすい人ほど、筋トレをして脚の筋力をつけることが大切です。

 

 

脚のむくみは脚の静脈の中を血液が重力に逆らって流れるためには、

 

筋肉が伸び縮みを繰り返して、血液を押し出すことが欠かせません。

 

その筋力が衰えると、その効果が小さくなるので、血液が滞りがちになり、脚がむくみやすくなります。

 

 脚のむくみ以外にも、肩こりや腰痛も同じ原理です。

 

誤解 3
二の腕やぽっこりお腹の“部分やせ”はできますか?

 

また結論から言うと、“部分やせ”は原理的に不可能です。

 

二の腕を鍛えるトレーニングを行っても、二の腕についた脂肪を優先的に落とすことはできません。

 

 脂肪は、体がいざというときのためにとっておくエネルギー源。

 

気になる部分のトレーニングをしても、そこについている脂肪が優先的に使われるということはないんです。

 

まず、脂肪を燃焼しやすい体にするためには、筋トレによって筋肉量を増やし、基礎代謝を上げておくことが大切です。

 

誤解 4
運動してるつもりのウォーキング

遠出や買い物時や、一駅手前で降りて歩いてるから運動してます。

 

じつは『自分は運動してる』と勘違いしてしまってませんか?

 

 歩くという行為は、普段の日常生活の行動。

 

一つ手前の駅で降りて普通に歩いたとしても、筋肉への刺激が少なく、消費カロリーもそれほど多くありません。

 

もし、通勤中に一つ手前の駅で降りて歩くことを運動にするならば、ウォーキングシューズに履き替え、少し息が上がる程度の早足で歩かなければなりません。
 このように、良かれと思ってやっているのに、負荷が低くて効果が薄い運動はたくさんありあります。

健康のためにはしっかりと筋肉に刺激が入るような運動を行わなければなりません。

 

誤解 5
運動すると疲れてしまうのが嫌です

 

「仕事で疲れてるのに運動するともっと疲れるから嫌」

 

という人がかなりいます。

 

運動は疲れるからこそ健康につながるのです。

 

 運動を怠ると日常生活の活動量がさらに低下する恐れがあります。

 

いま出来ている事がこれから負担に変わります。

 

そうなると、今と同じ事をしていても、いまよりもっと疲れやすくなってしまします。

 

体力をつけて疲れにくいカラダをつくるにはトレーニングで体力をつけるのが最適です。

 

誤解 6
健康のための運動として、ヨガをやっています

 

断言します。

 

ヨガでは筋トレや有酸素運動の代わりにはなりません。

 

 よく、医師から筋力不足を指摘されて、

 

肩こりや腰痛、脚のむくみで悩んでいるという方が、

 

『健康のためにヨガを始めました』

 

と言われる患者さんがかなり沢山います。

 

実は、ヨガだけではそうした悩みは解決できません。

 

 そもそもヨガは、筋肉をゆっくり引き伸ばしながら、呼吸を整えたり、

 

自分の内面と向き合ったりするもで、通常は、筋肉に負荷をかける抵抗運動にはなりません。

 

 もちろん、ヨガにはヨガのいいところがあります。

 

否定しているわけではありませんが、健康のために行うのであれば、

 

筋トレや有酸素運動と併せて行うことが一番効果的です。

 

自重スクワットでも、まだ筋トレとしては不十分です。

 健康のためには女性でも筋トレに取り組む必要があります。
 特に、加齢で衰えやすい下半身の筋肉量は、中年以降、年に約1%ずつ減っていくと言われ、何もしないでいると、立ったり座ったりといった基本動作に支障が出るロコモティブシンドローム(運動器症候群)につながる恐れがあります。
目安として、『自重スクワット20回×2セット=階段1~2階上る』です。
 筋肉は、普段よりも強い刺激を与えないと発達しないという性質があります。
 自重両脚スクワットは、負荷が低いため、「何回でもスイスイ行える」と勘違いしてしまうので「運動してるつもり」であって、効果薄です。
「運動習慣がなく、運動のやり方がわからない人」と、「筋力が不足している人」が多いです。
そのため、運動負荷の低い筋トレや有酸素運動などで「運動してるつもり」で終わってしまう人も多いです。
 「運動してるつもり」を解消し、短時間でも効率の良い運動を行えば、
不調を自分の力で治すことが可能です。ぜひ、あおぞらで一歩を踏み出して、運動に取り組みましょう!

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