成長痛

今日も何人か来られてました、膝のケガ。

ジュニアの患者さんが増えている中、少年野球の膝痛もかなり増えています。

そこで、今回は成長痛を紹介します。

成長痛とは

基本的には12歳未満に多い疾患で、
特に原因なく夜間、両下肢に痛みが生じ、
翌日になると痛みが軽快して障害などは全くなく普通に歩ける状態です。
痛みは両側で、大腿、膝、下腿など下肢に多く出現します。

じつはまれに前腕、頭部などの痛みがでることもあります。
下記の様であれば「成長痛ではない」可能性があります。

① 痛みを訴えはじめてから8時間以上痛みが継続する
② 痛みが生じる部位が毎回同じ
③ 痛みがどんどんひどくなる
④ 痛みがある部位に腫れがある
⑤ 痛みとともに発熱を伴う
⑥ 翌朝になっても痛みが治まらない
⑦ 足を引きずるように歩いている
⑧ 14歳以上の子供が痛みを訴えている

成長痛の原因

実は未だはっきりとは解明されていませんが、
成長期の子供は骨や筋肉、関節が成長途中の段階で柔らかいため、激しく動く等の疲労により痛みが生じやすいことも考えられています。

また精神的なストレスも成長痛の原因になるといわれています。

成長痛に多くみられる4つの症状とは?

  • 夕方から夜間に、特に膝周辺に痛みが生じる。
  • 痛みは30分~1時間程度で治まるケースが多い。
  • 痛みを訴えた翌朝には痛みが治まる。
  • 定期的ではないが、繰り返し痛みが生じる。

重大な病気が隠れていることは?

骨端症

腱が骨についている部位で起こる痛みです。
成長期(10歳代前半)の子供は、筋肉の伸びが骨の成長より遅いため、筋肉が骨についている部位を引っぱるような状態になり痛みが生じるケースがあります。

オスグット病

成長期の子供の膝のスポーツ障害で最も多いと考えられています。
膝下に痛みが生じて腫れてきます。

単純性関節炎

関節疲労により生じる炎症です。
日中の活動量が多過ぎることで関節軟骨に負担がかかり、夜間に関節炎が生じるケースがあります。

ペルテス病、化膿性関節炎

将来的に関節に変形が起こるペルテス病や、細菌が関節に侵入し発症する化膿性関節炎の初期症状が成長痛と類似しているケースがあるので要注意です。

アレルギー性紫斑病

成長痛と同じように、膝や足の関節に痛みが生じる病気です。
腹痛を伴うケースが多く、足やすねに赤い小さい点状の出血斑が現れます。

関節リウマチ

成長痛と同じような痛みが同じような部位で長い期間続く場合や、その痛みが夜間ではなく朝に強くなる場合には関節リウマチも考えられます。

線維筋痛症

手足の痛みに加えて、頭痛や腹痛、睡眠障害、全身倦怠感等の症状も現れている場合は、線維筋痛症の可能性もあります。
成長痛と思っていたら、実は骨腫瘍、骨の感染症等の重篤な病気が潜んでいる可能性もあるので注意が必要です。

※鑑別疾患(よく似た痛みが生じ、一番成長痛以外で頻度の高いものです)
オズグッドシュラッター病
この疾患は激しいスポーツを行う10歳代の男児に多い膝周囲の痛みを伴なう疾患です。脛骨軟骨炎が生じ、膝下の部位が突出し、その部位が痛くなります。

オズグウドシュラッター病

オズグッドシュラッター病の膝のX線写真 脛骨前面に突出した骨軟骨炎を認めます

 

成長痛の治療法

痛みのある部位のマッサージ、暖めるなどにより痛みが軽快します。そして成長痛は何年か経過し、10歳台の年齢になると完全に止まります。日常生活に大きな影響のない疾患なので、痛みがなくなるまで忍耐強く待つことが必要です。

 

 

あおぞら整骨院では、ジュニアの患者さんの8割近くはジュニアトレーニングで弱点補強をしています。

ジュニアと言っても大人顔負けのトレーニングをしています。

あおぞらっこは、強いですよぉ(笑)

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