膝が痛いとき考えられる7つの原因

膝の痛み(膝痛)・膝の違和感は多くの人が経験する症状

肩、腰の次に多い痛み、膝。
まずは、ものすごく痛みが強かったり、日常動作に支障をきたす場合は、弊院ですぐに診察を受けてください。
何らかの症状を感じたら早めの対処が最善です。
多少の痛みをそのまま放っておき、仮に症状が軽快したとしても、何かのきっかけで、同じ症状が再び表れることは珍しいことではありません。
軽症のうちに、膝をいたわるべく対処をしましょう。

膝痛・膝の違和感は膝関節に原因が

筋肉(赤色)・腱の硬さにより関節軟骨(黄色)が悪影響を受けることがあります。
長期間、ふくらはぎやフトモモの筋肉を酷使するような仕事やスポーツを続けて、しっかりとケアをせずに膝を酷使してきた人は、膝の動きや膝関節の安定性に関わる構造に問題が生じる場合があります。
何げない普段の姿勢の癖によって、慢性的に体重のかかる部位が偏り、膝に余計な負担をかけてしまうことがあります。
長期間の負荷で起きやすいのが右図のように関節軟骨の磨耗が激しく、結果的に痛みの発生につながるという人もいます。

1. 変形性膝関節症などの関節軟骨がすり減る疾患

変形性膝関節症は、膝への衝撃を吸収するクッション材である関節軟骨がすり減って傷んでしまい、日常生活でも膝に痛みを感じるようになる疾患です。
膝の関節は、太もも部分にある骨(大腿骨)と膝下部分の骨(脛骨)が繋がるように位置しますが、膝への衝撃吸収力の低下が続き悪化すると、関節の変形へもつながり、膝を支える筋肉の働きもさらに低下していく恐れがあります。

2. スポーツなどによる膝の酷使

膝の痛みを予防するためには、下半身の筋力強化はとても重要です。しかし、注意をしなくてはならないことは、スポーツをしていると膝を動かす働きをする筋肉も発達していきますが、筋肉疲労を溜めたまま運動を継続した場合や、過度に体を動かし続けた場合などは、膝への負荷が増してしまい、膝痛のリスクが高まることもあります。
仕事や競技によっては、特定の筋肉が反復して酷使され、膝への負荷がかかることがあります。試合前で練習頻度が多かったり、トレーニングの時間が長引いたりして疲労回復の時間が足りない、といったケースもあります。
その疲労が解消されずに再び運動を始めると、膝を支える筋肉や靭帯への負荷が増し、関節軟骨の磨耗を早めることになりかねません。

3. イベント的なジョギング、自転車、山登り

趣味でジョギングを長年続けている人で、膝に痛みを感じると、

「長い間のジョギングで、膝に負担が生じたのかな?」

と想像するかもしれませんが、期間の超短にかかわらず、膝へ負担のかかる条件が揃えば、短時間のうちに膝に症状が表れることがあります。

例えば、ジョギングやウォーキングを始めたばかりという人、久しぶりの山登りをしたという人などは、少ない運動回数・短時間でも膝に不具合に見舞われることがあります。

普段、あまり使われていない筋肉がいつも以上に働くことで、筋疲労を起こすと、太ももやふくらはぎ、お尻の筋肉などが一時的に硬く緊張し、膝を支える複数の筋肉の機能バランスが崩れて痛みを起こすことがあります。

4. O脚・X脚の影響

O脚では赤い部分に負荷がかかりやすくなります
腰や骨盤、股関節周りの筋肉バランスが悪く、生後にO脚やX脚になってしまった場合、O脚では膝の内側へ、X脚では膝の外側へ負荷がかかりやすくなり、膝痛へ発展することがあります。
X脚では赤色の部分に負荷がかかりやすいです
変形性膝関節症になってしまうと膝関節の変形が進み、O脚・X脚が目立ってきます。
ひどい場合は、膝が伸びにくくなるなどの支障も出てくるリスクもあります。
この場合は関節軟骨のすり減りも進んでいるため、骨と骨の間はさらに狭くなっていきます。

5. 肥満・体重増加

「減量したら膝の痛みも改善された」という話を聞いたことがあるかもしれませんが、肥満や急激な体重増加は、膝の痛みを引起すリスクが高くなります。
歩くだけでも、自分の体重の約3~6倍の重みが膝へかかるのですが、もし10キログラム体重が増えてしまった場合、膝への荷重は最低でも約30キログラム増加ということになってしまいます。肥満により運動が億劫になると、膝を支える筋力も衰え、膝にとっても良くない状態が続くことになりかねません。

6. 太ももの筋肉の衰え

膝の曲げ伸ばしをスムーズに行い、あらゆる活動において膝への負荷を和らげるためには、太ももの前・後面にある複数の筋肉の正常な働きが必要になります。
運動不足により筋力不足になったり、日頃の癖や姿勢、疲労などの影響で太ももの筋肉の働きが低下したりと、太ももの筋肉がベストな状態を維持できなくなる要素は、日常生活習慣の中にも沢山あります。また、怪我や病気などで寝たきりの状態が続いた後も膝を支える筋力が低下することがあります。

7. 過去の怪我の影響

膝の怪我のみならず、足首の怪我から膝へ負担がかかるようになってしまうことがあります
過去にスポーツによる怪我や交通事故などで膝の靭帯を損傷したり、膝付近の骨折で関節軟骨が傷ついてしまった場合は、後々に変形性膝関節症になったりと、膝の不調を誘発しやすい状態になることがあります。
怪我自体は治っていても、関節軟骨の修復は不十分で本来の機能まで回復しない場合もあり、膝関節が不安定になる要素が残るかもしれません。

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